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手帳の価値ってなんだろう、と考えさせられてしまった。
以下は共同通信のニュース。
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アポロ船長手帳、3千万円 手計算の跡、米で落札
2011.12.2 14:49 [宇宙]1970年に重大事故に見舞われながらも宇宙から無事に帰還したアポロ13号の船長が船内で使った手帳が1日までに、米テキサス州で開かれたオークションで約39万ドル(約3千万円)で落札された。ロイター通信が報じた。手帳は、船長だったジェームズ・ラベルさん(83)本人が出品。事故が発生し地球に引き返すことになった際、宇宙船の位置を計算するために使ったもので、手計算の跡が記されている。落札者は明らかにされていない。競売会社の担当者は、計算が違っていたら帰還の結果も異なっていたかもしれないと説明。「この手帳は宇宙開発や米国の歴史にとって非常に重要なものだ」と語った。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111202/amr11120214510008-n1.htm


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言うまでもなく、手帳にはいくつかの「機能」がある。
スケジュール管理、メモ、思考の整理、…...挙げればキリがない。キリはないが、その機能は明確だ。
書くことによって得られることや、書くことの目的自体は比較的簡単に表せる。

だが、手帳の「価値」となると話は別だ。
歴史の史料として「日記帳」が挙げられることもあるし、ダヴィンチの手帳のように学術的な価値を見いだされることだってある。

価値を見いだされる手帳に共通しているのは、書いている本人が思いもよらない格好でクローズアップされる、という点だ。
自分が書いている目的(機能)と、他人からみたときの価値は乖離する。

ラベル船長は、自分の手帳の価値を明確に認識し、換金した、という点で慧眼だな、と思う。
ただその一方で、ここでいう価値は、あくまで他者にとっての、客観的な価値だ。
客観的な価値があると考えるからこそ、多くの人の役に立てるために、世に送り出すことにした、というのは至極もっともな意見に聞こえるが、手帳にかいてある中身・情報に価値があるのなら、手帳の原本を世に出す必要はないのではないか。書籍化したって良い。論文にしたって良い。

ラベル船長個人にとって、この手帳はどれほどの価値があるのだろう。
価値あるものを個人に帰属させずに、広く世の中で共有する、という考え方もあると思う。しかし、それは先述の通り原本をオークションにかける理由にはならない。
船長は、「宇宙に行った、奇跡的な手帳」の商業的な価値を明確に認識しているからこそ、手帳の原本を世に出したのだと思う。それは、手帳の中身・情報を超えた、ものとしての手帳の価値だ。宇宙に行ったことのある手帳なんてそうそうない。

そう考えると、今の自分を表現している手帳というものは、唯一無二のものとしてすごく価値のあるもののように見えてくる。宇宙に行ったことのある手帳が2つと無いように、今の自分を正確に表現している手帳もまた、2つと無いのだ。



 


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仏像、恐竜、文房具。振り返れば多趣味。いや、趣味ではなく、真剣なのだ。それが問題。ジャンル問わず展覧会に興味あり。
一級建築士。工学修士。ユーザーの視点から建築・都市を考え企画するのがライフワークです。
https://twitter.com/wagyoo

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