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真珠湾攻撃のシーンを観て、涙が止まらなかった。

我が国の「終わり」が「始まって」しまった、と強烈に印象されたからだ。
その真珠湾攻撃を、参謀とともに企て、実現した山本五十六。

「太平洋戦争に最も反対した人物が、前線で戦争を行っていた」という矛盾により、山本五十六の人間性、想い、戦略を浮き彫りにする、という映画だ。
 
 これまでも山本五十六に関する書籍は数多く出版されており、傑物としてのイメージが浸透していると思う。

 本編については、随分たくさんの歴史的なことが省略されているし、山本五十六を祭り上げすぎている印象はある。たとえば、黒島亀人(wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%B3%B6%E4%BA%80%E4%BA%BA)や、南雲忠一(wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%9B%B2%E5%BF%A0%E4%B8%80)などは、偏った表現をされていると言っていいだろう。

 それは、山本五十六、という「人物」に着目して、太平洋戦争を描くためだと感じた。つまり山本五十六という優れた人物が太平洋戦争の時代にもいたが、その人物を持ってしても、戦争は止められなかった、という表現になっている。

 しかし、山本五十六を褒め称えることで新たに起こり得る「戦」は防げない。山本五十六が稀代の軍人であったことは論を待たないが、彼は悲劇の体現者なのだ。山本五十六を英雄にすることは、ある種の惰性だ。そうではなく、 我々はその悲劇から学び尽くさねばならない。それは、映画という表現のあり方にも起因するものなのかもしれないが。

 山本五十六という人物を通じて、リアルタイムに戦争を体験していない、「戦争」の想像も難しい私が、どのように戦争が始まってしまったのか、追体験できる作品だった。

 最後に、本日がこの映画の公開初日だが、私の行った劇場はガラガラだった。観客の平均年齢も高い。ざっと見回して、60歳前後だったのではないか。私(26)は間違いなく最年少。こういう状況にこそ、危機を感じる。歴史から、しっかり学び取らねばならない。同じ過ちを繰り返さないために。来年は開戦から70年(終戦ではなく開戦)。節目の年になりそうだ。



   

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仏像、恐竜、文房具。振り返れば多趣味。いや、趣味ではなく、真剣なのだ。それが問題。ジャンル問わず展覧会に興味あり。
一級建築士。工学修士。ユーザーの視点から建築・都市を考え企画するのがライフワークです。
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